【Blog】製品開発支援システムの仕組み vol.9

情報を「しらせる」 #2

2.関連する成果物の内容を知らせる

何かのアクションを通知して知らせるということも重要ですが、仕事ではPDCAサイクルを通して仮説と検証作業を繰り返し、作業を進めていく必要があります。
このサイクルをPLMシステムを用いて実現することで、PLMシステムを単なる設計データの保管庫から製品開発業務プロセスをマネジメントするシステムに仕立てていくことが出来ます。

たとえば、PLMシステムのプロジェクト管理機能を使う場合、プロジェクトで計画されるアクティビティとしてのWBSとその日程を管理するだけでなく、アクティビティにアサインした担当者に対し計画された日程になると作業内容を通知して作業に着手させるといったことも、PLMシステムを使えば簡単にできます。
連絡を受けた担当者は、自分の受信箱に着信しているアサインされたアクティビティの通知情報を確認して担当作業に着手し、作業が完了すると完成した成果物を添付して作業完了報告するといった形で担当者はアサインされているアクティビティだけを気にしていれば良く、またプロジェクトマネージャには自動的にアクティビティの進捗とその成果物が提出されてくるため、プロジェクトの進捗を簡単に把握できるとともに、マネジメント担当の複数のプロジェクトを俯瞰して管理することが出来ます

このようにPLMシステムのプロジェクト管理機能を使うことで、プロジェクトの計画(プラン)、アサインした担当者への通知(ドゥ)、成果物をマネージャに提示(チェック)、マネージャはプロジェクト全体を見て最適化(アクト)といったPDCAサイクルを回すことが出来ます。

PLMシステムではユーザやロール別にアクセス制御をかけることが可能なため、複数のメンバーで情報を共有しながらPDCAサイクルを回すことが可能ですが、プロジェクト機能しか持たないソフトウエアの場合、プロジェクトの日程計画やリソースの分析はできますが、プロセスをフォローしてPDCAサイクルを実現することは難しいと言えます。

特に設計品質を維持管理していくにはPDCAサイクルを常に回していくことが求められます。
最近では多くの企業で採用されているFMEA(故障モードとその影響の解析)なども、まだまだ表計算シートを使って作成するレベルにとどまっている企業が多いのですが、この状態では単なる故障モードの表を作ったにしかなりません。
FMEAを正しく活用するためには、潜在的な故障モードを分析した後、改善の担当者をアサインして作業させ、その結果をフィードバックしてRPN(Risk Proproty Number)の低減していく活動を回していく必要があります。
このようなPDCAサイクルもプロジェクト管理機能と同様にPLMシステムを使うことで簡単に実現することが出来ます。

                                                                                                      written by 久次 昌彦