【Blog】製品開発支援システムの仕組み vol.12

情報を「しらせる」 #5

5.社外に知らせる

今日では製品開発が自社内のみでクローズに行われることが稀になってきており、社外の協力会社と密な情報共有を実現することで、製品開発効率を向上させることができることは容易に想像がつきます。
また、Webを中心としたインターネットの技術の発展により、ネットワークを使った遠隔地とのコラボレーションも簡単にできるようになってきました。

しかし、設計情報を社外の人と共有するには、きめ細かな権限設定を実施してセキュリティを維持し、情報漏洩を不防がなければなりません。
また、社外の人を巻き込んだシステムを構築するとなると、ライセンス費用だけでもかなりの投資が必要になってきます。
社外の人とコラボレーションする製品開発環境を実現するには次の3つのポイントを考慮してシステム構築を進める必要があります。

◆きめ細かなセキュリティ設定
PLMシステムで管理されているデータを共有する際、社内用データと社外用データを分けて管理するのは大変です。
簡単なのは同じデータを様々な条件に分けて、見える/見ることができるデータを分けていくようにすることです。
条件としては、権限に応じて検索した時にデータが表示されないようにしたり、更新や削除の権限を分けて設定できることはもとより、特定の番号のデータや登録されているデータの内容に応じて権限を変えたり、また参照画面や更新画面を社内と社外に分けて個別に持たせたりといったきめ細かい権限設定が出来ないと、社外の人と情報共有することは難しいといえます。
合わせて一度設定したセキュリティ設定を簡単に変更できるような仕組みもないと、システムの陳腐化を早めてしまいます。

◆社内とは異なるタイミングで通知する
社外に知らせるタイミングは、社内のプロセスとは異なってきます。
また、社外との情報共有を考えた場合、通知する対象の人たちが飛躍的に増えていくことになりかねません。
社外とのコラボレーション環境を構築する際には、社外の人が常に最新の情報で作業できるように情報を公開するとともに、社外からのフィードバックもタイムリーにもらえるようなコミュニケーションのタイミングをシステム構築時に設計しておく必要があります。

◆2重入力が発生しないしかけ
せっかく社外の人と情報を共有してコラボレーションできても、フィードバックや成果物をもらった後に、社内で再度手入力していたのでは手間がかかるばかりでコラボレーションの効果は出てきません。
データの2重入力を無くすには同じPLMシステムを社外の人に開放するのが一番簡単な方法です。

Aras Innovatorがエンタープライズ・オープンソースPLMという形でPLMシステムを提供しているのも、このような大規模なコミュニティを構成する製品開発業務を実現することを可能にするためです。

                                                                                                      written by 久次 昌彦