【Blog】Aras Innovatorとフリーミアムというビジネスモデル

Aras社のオープンソースビジネスモデルであるAras Innovatorを日本企業に紹介するこのサイトを立ち上げてちょうど1年になります。
この1年間、私たちは様々なイベント、セミナーやメディアを通してPLM業界の新しいビジネスモデルを紹介したところ、大変大きな反響を頂きました。
従来PLMソフトウエアの費用は、一人当たり数十万円かかるのが常識でしたが、そのソフトウエアを私たちは無料で入手できることを可能にしました。
最近、書店ではクリス・アンダーソン氏の「フリー」という本がベストセラーになっています。
この書籍では新しく広まり始めたフリーミアムというビジネスモデルについて様々な事例を取り上げながらわかりやすく説明しています。
クリス・アンダーソン氏はWebのビジネスモデルとして有名なロングテールを紹介した人でもあります。
私たちがAras Innovatorを無料でWebサイトからダウンロード出来るようにした当初は、多くのひとが半信半疑でした。
というも多くの人が私たちのビジネスモデルに2つの疑問を持っていましたからです。
ひとつは無料=「使えない」または「中途半端な製品」というイメージです。
しかしこれに関しては百聞は一見にしかずで、イベントやセミナーを通して多くの人に動いているAras Innovatorを見ていただいたところ、製品の安定性や機能の豊富もさることながら、簡単にPLMシステムを開発ができるといった点にも高い評価をいただいています。
2つ目は、非常に高価だったPLMシステム製品を無償で提供してビジネスとして成り立つのか?という点です。
この点については日本企業だけではなく、Linked Inなどを見ても世界中で様々な議論がされています。
しかし、多くの人がAras Corporatinが急成長している様を見てこの点に関する懸念も薄らいできています。
なぜ、Aras社がAras InnovatorというPLM製品を無料で提供し始めたのか?
Aras Innovatorがサポートする設計開発業務は、製品開発期間短縮、コスト削減、品質向上を実現することが望まれます。これを達成するには製品のライフサイクルにわたって設計情報を効率的に管理し、コンカレントエンジニアリング環境を実現する必要が有ります。
PLMシステムというものはできるだけ多くの人に使われて初めて本来のパフォーマンスを出していくことが可能となります。
こういった特性をもつアプリケーションにはライセンスビジネスモデルは当てはまりません。
Aras社は従来のライセンスビジネスモデルはソフトウエアを購入する側に大きなリスクを負わせていると考えました。
使わないライセンス費用をプロジェクトの初期段階で投資しないと、ソフトウエアそのものが使えないという点です。
システム化プロジェクトが成功すれば投資は回収できますが、そうでないプロジェクトも中には有り、この場合お客様に一方的なリスクを負わせている事になります
そこで、PLMソフトウエアを無償にすることでプロジェクトの初期コストを大幅に削減することを実現し、プロジェクトの成長を見ながらコンサルティングやシステム構築のサービスを有償で提供するといったビジネスモデルを実現しました。
この考え方がお客様に理解され、Aras社は急成長しています。

このようなビジネスモデルが理解され始め、フリーミアムビジネスモデルのAras Innovatorを中心とした様々な取り組みが動き始めました。
この取組みについては随時情報を発信していきたいと思います。
これからも日本のものづくりを支援する様々な情報を発信していきますのでご期待下さい。

 

written by hisatsugu